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信楽汽車土瓶プロジェクト2

2019年から始めているプロジェクト2と2018年に行ったプロジェクト1との違いは、「まちへ出て行く」ことです。
 

 プロジェクト1では結果論になりますが、パッケージ新装と共に信楽汽車土瓶の展示を行ったため、信楽汽車土瓶というプロダクトにどれだけ関心を持っていただけるかを実感する機会になりました。

 「駅弁つくってみようよ」という料理人さんからのワクワクする話や新聞折込で展示のお知らせを見てお嫁さんに連れてきてもらったおばあちゃん。パッケージの新装と共に行った信楽汽車土瓶展を行ったおかげで、信楽汽車土瓶への興味関心の声を拾うことができました。
 

 冒頭でも述べた「まちへ出て行く」とは、信楽汽車土瓶をまちに解き放つことを意味します。

 内輪だけで回っていた信楽汽車土瓶をまちに解き放つことで、どのような視点で信楽汽車土瓶を切り取り、どのような解釈で物語られるのだろうか、どのような使い方があるのだろうか。そんな「〜だろうか?」という疑問を可能性に変えることを目的としています。また、信楽汽車土瓶が持つ物語や存在意義が社会的にどのようなメッセージを投げかけられるかも探っていきたいです。

 新型コロナウイルスがまん延していなければ、2020年度に実施する予定でした。自分で信楽汽車土瓶を作ってもらうワークショップを開催し、そのワークショップで作ったマイ信楽汽車土瓶を持ち寄って茶会の開催や信楽に残る信楽汽車土瓶の歴史を巡るツアーを行うなど、体験と知識を通してまち全体で信楽汽車土瓶について考える機会を作りたいと考えていましたが、今回コロナ禍では叶わないため、このアイディアはまた次回に生かしていきたいと思います。

 今回取り組むことは、プロジェクト1の信楽汽車土瓶展で物語や背景に興味を持ち、独自の視点で信楽汽車土瓶を切り取って新たな概念を生み出してくださいそうな作家6名にNeoな信楽汽車土瓶を制作してもらうことです。内輪から解き放たれた信楽汽車土瓶の新たな姿をお見せできたらと思います。また、現時点の信楽汽車土瓶について話を関係者からお聞きすることも出来ました。

 

 いつかのための信楽汽車土瓶アーカイブを冊子にまとめました。

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